中途発達障害はこうして生き残る

社会に出てから発達障害と発覚したことを中途発達障害と題し、中途発達障害者である私の生き残りかたをメインに記すものである

第十六話 障害者職業センターで行ったこと(本コース)前編

体験コースから一週間後本コースが始まりました。
本コースを始める前に一度担当カウンセラーと面談をして職業評価の結果を伝えてもらっていました。結果を聞いたとき、まさにその通りでございますと感服いたしました。

体験の時に行った「数値チェック」「数値入力」「文章入力」も行いましたが、新たに
「注文表作成」「工数表作成」「伝票作成」「伝票整理」「アンケート入力」「検索処理」「名刺作成」といった新たな作業達も経験しました。
事務作業をメインにという希望をだしていたので実務作業は「郵便仕訳」「ピッキング」を週1.2回やる程度でした。

「注文票作成」紙ベース
 紙に希望商品と個数が記載されており、その商品をカタログから探して注文票に転記するという作業 金額の合計や消費税計算も行う。難易度が上がるごとに商品が細分化されていき同じ商品の色違いなどが出てきて着目すべき点が増えていく。

「作業日報集計」紙ベース
やり始めたときこの作業は本当に嫌でした。
個人の作業日報をまとめる作業、日報に作業時間と作業結果やエラー数がのっており、その日の作業時間と作業時間合計とエラー数、エラー率を計算して記入するのである。
「エクセルでやれやあああああああああああ」と内心叫びながら行っており作業が嫌で嫌でしょうがなかったことを思い出します。しかしこのことをカウンセラーにいうと、「そういう反応がでることに意味があるから」といわれて、あぁそうかこれはこういうものなのかと納得してしまった後はあきらめてちまちま計算しておりました。

「伝票作成」紙ベース
注文票をもとに請求書を作成し、請求書を請求先に送付する(封筒の作成)準備を行う
作業、全部手書きなので非常に大変であった。

「伝票整理」紙ベース
請求書の控えを支払者ごとに日付順に並べて各種合計などを出しながら伝票をまとめてファイリングするというものでした。
作業が多岐にわたるので手順書があり、手順書もわざと?わかりにくい個所があるので確認しながら進める必要がありました。

「アンケート入力」PC作業
アンケートに記載された項目を指定のフォームにて入力していく作業、名前、ふりがな、住所、メールアドレスなどの入力項目があり、いかに先入観をすてて記載された文字を入力できるかが鍵となる。似たような漢字違いとかふりがなの罠とかいろいろあって悔しい思いをしたことを覚えています。
そういえばこの作業をやっていたある日にコンサータ飲んだらなんかすごいことになったのを思い出した。「私にも敵が見える!」みたいな感じですごかったけどなんか変な感じがしたのでそれ以降コンサータは服用していません。

「検索処理」PC作業
 訂正票があるのでデータベースから検索して表示されたものを訂正していくという作業
 訂正箇所がまちまちなので見逃し注意

「名刺作成」PC作業
 これは訓練というよりかは実際の作業的なものでした。事務室にいる方から依頼が来て名刺データを指定の紙(名刺用の紙)に印刷してカット(手で切れる)して事務室に納品するというものでした。作業の手順を間違えたり紙の裏表を間違えたりという罠もあるので結構気を遣う作業です。

ピッキング」実務作業
商品と個数が書かれた紙があり、その通りの商品を棚からとってくる作業
商品を取ってくる係りと、その商品を検査する検品係にわかれて行います。
ミスると検品係から指摘を受けますのでやり直しです。
正確性とスピードが求められる作業なので結構熱くなりました。

どの作業でも作業の結果をスタッフに報告します。どんなミスをどれくらいしたのか細かく報告します。そしてその結果がカウンセラーに伝わり、週に一度の面談で対策を講じたりするというながれです。随時スタッフに尋ねても答えてくれると思いますし。自分で工夫してみてもいいと思います。
私の場合は、
数字見るところ間違えた → 定規を使って位置を確認
数字自体を見間違えた  → 一桁ごとに確認して似たような数字を見落とさない
計算機の入力ミス    → 検算を行うことで防止する
というように面談の中で一つ一つのミスに対して順々に対策を講じていくことでミスを減らしていくことができたのです。自分のミスの傾向とその対策を知ることがきるすごいチャンスを得ることができたのです。