中途発達障害はこうして生き残る

社会に出てから発達障害と発覚したことを中途発達障害と題し、中途発達障害者である私の生き残りかたをメインに記すものである

第十九話 この誘い、吉と出るか、凶とでるか!?

就職活動に夢中になっている折も折、友人から一通の連絡が
「よいバイトあるでぇ。シフトは言い値でやってくれっから就活の合間にどうよ?」というものでした。
しかしバイト先業種や距離が遠いことから妻には反対されてしまいました。筆者も無理はしたくないのですが、失業保険の受給期間も終わってしまい、収入が本当にゼロとなってしまったこの時代に少しでも収入があるのは良いと思ってバイトを引き受けることにしたのです。

バイト先には就職活動しているからあまり時間が取れないことを伝えて週2日で一日6時間というシフトで始めたのでした。バイト先は、夢はでかいが規模は小さめな企業で女子率高く全体的に美人率が高いです。目の毒ですねぇ。社員の方はかなり忙しそうで、そのサポートをするといった内容になっていまして、体を使ったり、接客だったり、PC作業だったりいろいろとやることは多いものでした。しかし職場環境は非常によく、みなさん丁寧な対応をしてくださり、前のような感情の嵐に振り回されるなんて事態は一度もありませんでした。社員は激務な環境だけどみんないい人という謎の職場でしたね。
大学の仲良しサークルってあんな感じなんでしょうか?経験したことのない空間だったので新鮮でした。

翌月からのシフトは適当に週3入れてもらって面接等かぶったら休むという超絶わがまま対応にしてもらいました。その場その場の臨機応変な対応が求められたり、マルチタスク風だったりと苦手な作業が経験できて、「これは本業には絶対できないな」ということを身をもって知ることができたのでよかったと思います。自分の特性にマッチしないかどうだかよくわからないことはアルバイト等を通じて体験してみるのも一つの手段としては筆者はありだと思います。もちろん無理のない範囲で、ですが。

あとは通勤でこれだけ遠いと嫌だなとか、電車乗り換えは嫌だなとか、そういった条件についても漠然としていた感じから実体験にもとづいたデータ収集もできたので、企業(求人票)に求める条件というものがどんどん明確になっていった時期でもあります。