中途発達障害はこうして生き残る

社会に出てから発達障害と発覚したことを中途発達障害と題し、中途発達障害者である私の生き残りかたをメインに記すものである

第十七話 障害者職業センターで行ったこと(本コース)後編

本コースでも講座をたくさん受けました。
ケーススタディや問題解決技法、ストレスマネジメントといった社会生活技法の講座から
ハローワークの使い方、履歴の書き方、面接の受け方、職業選択指針などの実際の就職活動に向けた講座まで幅広い講座を受けることができました。
週に一度のストレッチや瞑想体験といった講座もあり、本当に多岐にわたっていろいろな技法があるから自分にあったやつを使ってみてねというセンター側の配慮を感じました。

8週間の本コースも後半に差し掛かると、就職活動に向けての準備段階に入っていきます。
その中で一番のメインイベントが「ナビブック作成」ですね。
ナビブック、聞いたことない人もある人も、自分の障害特性を説明するための資料といった位置づけになると思います。得意なことや苦手なこと、配慮してほしいことや努力することなどを記載して、他者(主に会社になると思いますが)に説明できるような資料を作成するのです。これがあるとないとでは大違いです。とくに発達障害というような個々によって千差万別な特性のある障害についてはなおさらです。企業側は発達障害についてまだまだ無知です。人間は未知のものを恐れる性質があります。よってよくわからない発達障害の採用は見送られがちなのが現状なのです。
この現状を打破するためには我々一人一人がナビブックを持つことで個々の特性を表明し、どんな支援が必要なのか明らかにしてあげなければいけないのです。(面倒だなぁという気持ちは非常によくわかります。ですが何の因果か筆者と同じこんな時代に生まれてしまったんです、一緒にやっていきましょうよ)
この作成作業はとても大変でしたが自分を知る(自覚)上で大変役に立ち、今の会社に就職できた鍵となったこともここに記しておきます。
カウンセラーとなんどもやり取りを(カウンセラーさんは非常に懇切丁寧な対応をしてくださいます)して、書いては修正して書いては修正して書いては修正してついに完成したのでした!私は企業側に履歴書と同封するつもりでしたのでビジネスの場にふさわしい表現にしつつA4用紙1枚にまとめるのが苦労したところだと思います。
ナビブックは新たに気づいたことがあればどんどん更新して最新の状態にすることをお勧めいたします。(筆者のナビブック見たい?)

ナビブックさえ完成してしまえばあとはこちらのものです。
職務経歴書も履歴書も同じように添削してもらえますから、なんどかの添削を経て企業に提出できるレベルにもっていくことができました。