中途発達障害はこうして生き残る

社会に出てから発達障害と発覚したことを中途発達障害と題し、中途発達障害者である私の生き残りかたをメインに記すものである

第十五話 障害者職業センターで行ったこと(体験期間)

そんなこんなで障害者職業センターに通い、職業評価と職業準備支援を受けることになった筆者ですが、まずは体験カリキュラム(1週間)を受けて、8週間のカリキュラムに臨むか判断してほしいということでしたので体験することとなったのである。

幸いにも最寄りの障害者職業センターは近すぎず遠すぎない距離であり、電車も利用するため通勤の練習にもなったのである。
初日はオリエンテーションがあり、スタッフの方がやさしく丁寧に設備の使い方や、支援準備室の使い方などを教えてくれる。

午前中の作業は通称「数値チェック」というもので二枚の紙に数字が書かれており、誤りがあるので(目視で)見つけて(手作業で)訂正するという「注文票と請書の金額チェック作業」を想定した事務作業を行った。作業の流れは、間違いを探して訂正→答え合わせ→報告というものであり、誤りがなければ難易度が上昇していく仕組みになっている。
「三桁の数字の見比べでミスが発生するわけがない」そんな風に考えていた時期がわたしにもありました。答え合わせをして愕然とする筆者。なぜそんなミスが!?というようなことが多数発見されるのであった。数字の見間違い、見る場所を間違える、訂正後の数字の記載を間違えるなどなど挙げたらきりがないのですが、様々な間違いが見られたのでした。
ミスをしたとき筆者がなにをおもったかというと「よし、次は間違えないぞ」という意気込みだけでした。これでミスがなくなるのでしたら計算機をはじめとするコンピュータはいらないのです。

お昼は自由です。お弁当(350円安い!)を注文することも可能でしたが初日は様子見だったので事前に買っていたものを食べました。
このお弁当、お世辞にもおいしいとは言えない代物でした涙

午後は別の作業をしました。「郵便仕訳作業」です。
あて先がバラバラの封筒と、請求先がバラバラになった請求書があり、それを正しく組み合わせてまとめるという郵便仕訳の実務を想定した作業を行いました。ここでの肝は汚れたり定型様式外であるものを弾かなくてはいけないのでチェックの目を光らせる必要があります。ぼーっとしながらやってるとすぐにミスります。
ダブルチェックも行うのでミスが埋もれることはほとんどありません。

こうした事務、実務を想定したいろいろな作業を通じて、個人の能力特性を評価してくれるんですね。
パソコンを使った作業も行いました。
数値入力:画面に表示された数値と同じ数値を入力する
文章入力:画面に表示された文章と同じ文章を入力する

いろいろな講座も受けました。
ストレスとはなんぞやということからストレス対処法まで
クッション言葉などの社会生活技能や実際にありそうな場面をつかったケーススタディ
などなど

本当に盛りだくさんの一週間でした。
これは良いものだと思った私は迷わず本コースを受ける決意をするのでした。

月から金で9:30時~15:30時(昼12-13)
水曜日は午前のみ