中途発達障害はこうして生き残る

社会に出てから発達障害と発覚したことを中途発達障害と題し、中途発達障害者である私の生き残りかたをメインに記すものである

第九話 筆者、家出する

妻の心労も考えず、遊び歩いて家ではグータラ人間を相も変わらずやっていたらそりゃ大変なことになるでしょうよ。妻が激怒したときに私が感じた、不甲斐なさ、やるせなさ、申し訳なさ、虚無感、なんでそこまで言われないといけないのか、ムキーといったものたちが私を突き動かしました。

翌日の定期診察後、その足で沖縄へと向かったのでした。
携帯電話も置いて、デジタルツールを一切もたずに飛び出したのでした。
なんのプランも使わずに沖縄に行こうとすると値段が糞高いので絶対にお勧めしません。
飛行機は事前予約することを強くお勧めします。
沖縄旅行記は話の大筋とほとんど関係がないので割愛しますが、空港についたときからもう季節は冬に向かっていくところだったにもかかわらず、真夏のような蒸し暑さと沖縄タイムというような、ゆったりとした時間の流れを感じました。

飛び出すことしか考えていませんでしたが、最悪の事態を想定して、警察に保護されるところまでは想定できていましたが、特に何事もなかったように帰宅したら大変なことになっていたのでやっぱり家出って大変なことなんだなぁと身をもって体験したのでした。

成人の失踪ではなかなか警察は動くことはできないそうなので気を付けましょう。
警察の人からは行先くらい言ってから家を出ましょうと諭されました。
妻は方々に連絡してあれやこれやと手を尽くして探してくれたようで、とても大変な思いをしたと言っています。

家出をすると自分でも想像していないくらい、いろんな人の心配や迷惑になることがわかった筆者はこの方法は非常にデンジャラスな方法であると身をもって知るのでした。

そして「追い詰めると家出する者」の称号を手にした筆者は、再び社会復帰への道を探し始めるのでした。